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広島原爆を描いた漫画「はだしのゲン」の作者で、昨年12月に肺がんのため73歳で亡くなった中沢啓治さんの未発表の詩が、広島市内の自宅で見つかったそうです。
同市内では1日から「ゲン」の週刊少年ジャンプ連載開始40周年を記念するイベントが始まり、その一環で4日、中沢さんの妻であるミサヨさんが朗読するとのことです。
詩のタイトルは「広島 愛の川」で、「水の都の広島」から、世界の海を通じて平和を届けたいという内容との事です。
市内中心部を流れる太田川の堤を駆けた少年の日の思い出や、子を持つ親となった心境を優しい言葉で綴り、歌詞形式で3番まであるとのことです。
学校の図書室に漫画が置いてあるというのは、生徒であった当時はとても不思議な感覚でしたが、学問の現場であれど是非後世に伝えてほしいと置かれていた漫画だったなと記憶しています。
心に響くどころか、言葉は悪いですがまさに原爆の衝撃と凄惨な破壊力を忠実に伝える圧倒的な画風と描写が特徴的で小学生には少し怖い絵だなと感じていました。
個人的な感想ですが、読書の時間に絵本を読んだ後に、次の授業に集中できないほど凄惨な絵だったのを覚えています。
いかに原爆とは非人道的で驚異的なものであるかを涙をにじませながら感じました。
広島で被爆した際、父と姉と弟が家の下敷きになってしまい焼け死んでしまったシーンが最初から大変な印象を与えましたが、中沢啓治さんの体験した実話と知り胸中がとても苦しくなりました。
詩の朗読は4日午後6時半から、広島市中区の原爆資料館である映画上映とトークイベントの中で行われるとの事です。
こういったクラシックな漫画は後世にまで引き継いでいきたいものです。