ナイトライフ

コリドーから六本木に移動して乙・・・いつもの東京の夜【前篇】


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さて、また東京の夜のはなしを綴ろう。

金曜日のある日。

この日は次の日に予定もなく久しぶりにオールができる。

仕事終わりにいつものようにコリドーに繰り出す。

男のメンツはだいたいいつも決まっている。
いつもの東京コリドー
金融機関勤めの友人とスナッパー前で待ち合わせ。

それにしても金曜日のコリドーは本当に安定感がある。

女性の多さは日を重ねる毎に多くなっている気がする。

それに比例するように男も多くなっているので、熾烈を極めるナンパレースに勝利しなければ結果は得られない。

次の日もオフだった俺は、今日いくしかない!その思いでナンパも力が入る。

しかも普通にバンゲして友達になるだけではダメだ!

今日は一夜を共にできる人をどうしても見つけたい!

東京の夜の怪しいネオンたちにあてられた俺は、その想いに憑りつかれた亡霊のように次から次へと声を掛けていっていた。

そして、声かけ何組目かでナンパ成功。

金融機関に務めるOL二人組だ。

とりあえずいつもの店のVIPに入る。

ここではいつものテンプレトーク。

仕事のはなしや恋愛のはなしを一通り済ませ、どうやってギアチェンジするかを考えていると、明日朝から予定あるから終電で帰らなければならないと・・・

なんと・・・

Oh My God!!

余計な金と時間をつかってしまった・・・

まあ次の日予定があっても、終電で帰るといっていても、朝まで居てしまうってことはあるが、交渉の難易度はあがる。

まだ時間はあるので、ここで粘るより別の子を見つけた方がいいという高度な政治的判断を下し、お店はチェックをして女の子たちはリリース。

外に出て別の子たちに声を掛け始める。

当初声を掛けていた時間帯と違い、女の子たちもお酒が入っていい感じに酔っている子が多い。

スナッパーの前で、かなり酔っぱらっている二人組を発見。

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モンスターボールを投げる。

もちろんゲット!

そしてまた、先ほどと同じ店のVIPに行き話し始める。

保育士の二人組だ。

片方の保育士はボディタッチも多く、かなり、積極的。

これはイケる。

もう一人の方はというと、酔いすぎなのか寝始めている。

友達には悪いがそっちの介護はお前に任せた。

俺はイケる方いく!

とアイコンタクトを済ませ、距離を密着させ、肩に腕を回す。

特に嫌がる素振りはない。

キタコレ!

俺:『キスしよっか』

という言葉と同時に相手の顔を自分の顔に近づけようとすると、

ゴンッ!!

俺の顎に相手のパンチが入る

保育士:『チャライ!!』

は!?

いける流れだったでしょこれ!?

俺:『いてっ!チャラくないよー』

と言葉で取り繕ったが正直、顎に喰らったパンチがかなり痛くて、テンションがダダ下がりしていた。

おそらく酔っ払っていたから力の加減も出来ず、もともとの性格も暴力的なのだろう。

こんな子持ち帰ってもなにされるかわからないと思い、友達に早急に出るぞというアイコンタクト。

友達:『この子も寝ちゃってるし、俺らもかえらなきゃいけないからでるか!』

保育士:『え!?もう!?その子大丈夫だよ!』

俺:『いや、大丈夫じゃないっしょ!でるっしょ!』

と半ば強引に店を出る。

1杯しか頼んでないどころかまだ来てないメニューもあったが、関係ない。

会計も1万もかかり、アホかと思ったがとにかくはやくリリースしたかった。

暴力的な女の子はまじ無理だ。

そそくさと店を出て、コリドーの雑踏に紛れた。

時間は12時半・・・

丁度、ほとんどの路線で終電も終わり、人も少なくなってきている時間帯だ。

友達:『もう、今日は帰るか』

俺:『いや、今日しかない!今日は絶対行く!!』

友達:『ファッ!?』

オールをかませる日が滅多にない俺はこの日に掛けていた!

俺:『お前の全盛期はいつだ!!おれは今なんだよ!!六本木いくぞ!!!』

友達:『ファッ!?』

友達をタクシーに詰め込んで、

俺:『六本木のドンキ前まで!』

こうして銀座から六本木に向かうこととなった。

東京の夜はまだまだ終わらない。

続く

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